フェルトはほぼ無傷でしたがスウェットバンドに内蔵されているピアノ線が折れてハットの形状が修復できない状態でした。
もともとアクーブラの弱点として(確り形をキープする為なのですが)
・リブロックやリバッシュがやりづらいなどがアクーブラ愛好家の間でもたびたび話題になっていました。ならいっそ修理を兼ねて改良しよう(した)、と言うのが今回の内容です。
・ピアノ線が折れてしまうとハット形状の修復が不可能
以前mixiのインディギアに投稿していた内容と重複する部分もありますがアクーブラの修理・修復・調整が必要な方の参考になれば幸いです。
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バンドから折れてしまったピアノ線を外します。
代わりに1.1mmのテクノロートを使用します。
これは医療用マスクなどで形状を保つ為に使用されたり、ぬいぐるみの骨格としても使用される素材です。
ほどほどに柔らかく、かつ形状を保ってくれます。
バンドを帽体から外さないと交換出来ないので外して、また縫い直します。
ついでにライニングも変更します。
オリジナルのポリエステルはハットを被っていると蒸れ易いので、かつ取り外して洗えるように新規に製作します。
キュプラ(ベンベルグ)は摩擦摩耗に強く吸水性もあり乾くのも比較的早く、優れ物でお勧め素材です。
型紙の楕円は遊びで紐と算数で出してみました。CADソフトを使えばもっと楽に、かつ綺麗に出来ますね。
これだけのちょっとした改造で被り心地は随分と快適になります。
リブロックもバッシュも格段にやりやすくなるのでアクーブラでもかなりSA(Screen Accurate)を狙えると思います。
とは言ってもアクーブラでもSAに出来てしまうのはインディギア界では既に有名な話なのです。