インディアナ・ジョーンズのキャラクターを説明するのにハット、レザージャケットに続いて鞭は欠かせないギアだと思います。特に私にとって鞭は欠かせないギアで、一時期コレクションを随分と整理しましたが、鞭は増える一方です。
インディが愛用しているのはDavid Morgan 450シリーズ
腰にキャリーしているのは10フィート、アクションシーンで振り回しているのは6〜8フィートと言われています。
デビッドモーガンの450シリーズは定期的にモデルチェンジが行われています。
現在でもデビッドモーガンで450シリーズを購入することは可能ですが、現行品はかなり形状が変化しているので劇中仕様の鞭を購入する事は出来ません。
かつ、デビッドモーガンでは「カンガルーレザーを使用したクラフトの輸出制限」が掛かる事があります。購入を希望する方は先ず事前相談が必要です。
(デビッドモーガン氏は2015年7月に他界しています。心からご冥福をお祈りします。)
※ブルウィップの各部名称。もうひとつのブログ、Notesより抜粋。
4作目ではTerry Jackaの鞭が使用されていると公にアナウンスされていますが、テリージャッカのインディ鞭はデビッドモーガン以上に太くトランジションが半端無く硬いです。なので鞭を巻いて腰に付けるのはちょっと想像し辛いです。
多くのシーンで腰に付けてるのは、同じく撮影用に製作されたNorthern Whipの鞭じゃないのかなと個人的には思っています。
鞭の扱いに関してはデビッドモーガン製は勿論、カンガルーレザーで編まれた鞭で映画でやっている様なインディ的なスタントは基本無理です。例えば ”鞭を何処かに巻きつけてぶら下がる” は鞭が壊れます。
劇中の鞭の扱いで実際に可能なのは ”鞭本来の使い方”。
クラッキングで音を出したり、鞭の先端をターゲットに巻きつけて引き寄せたり、です。
それと「インディ鞭」は太く重く頑丈に設計されてる為に、高速でパカスカ鳴らす競技仕様の鞭とは特性が違います。
インディ鞭は多数のメーカーによって製作されています。中でもDelcarpioはデビッドモーガンのもとでオリジナル450の構造を学び、450シリーズの年代別レプリカを製作しています。
他にも色々なメーカーが製作しているのでご興味の有る方はサイトを眺めてみると、それだけでも楽しいかもしれません。
海外から鞭の購入を考えている方は関税について確り調べておく方が良いです。
海外から原皮もしくは皮革製品を輸入する際はタリフに沿った関税と通関手数料、そして地方消費税が加算されます(※1)。中でもカンガルーレザーはワシントン条約で保護されおり関税は高額です。個人輸入は結構大変なのです。
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参考サイト
(※1)関税と輸入品目の規制や法律
輸入統計品目表/財務省貿易統計
http://www.customs.go.jp/tariff/
ワシントン条約/経済産業省
http://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/boekikanri/cites/